離職率が高い職場には人間関係が悪かったり、労働環境が悪かったりと人材が定着しない原因があるので就職・転職先としては避けたいところです。
介護業界も離職率が高いというイメージを持たれている業界の一つですが、実際は全業種平均より1%程高いだけでイメージほど高くはないのです。
ではどうして介護業界は退職率が高いというイメージを持たれているのでしょうか。
まず影響として大きいのは、昔の介護職に対するイメージが挙げられます。
介護労働実態調査によると、平成27年度の介護職の退職率は16,5%、しかし平成19年以前は退職率が20%を越えていました。
退職率20%というと全業種平均より5%も高く、こうした昔の高い退職率へのイメージが現在にも影響を与えているのかもしれません。
また一部の退職率が高い介護施設の存在も理由の一つで、介護職の退職率は低下傾向にあるとは言え退職率が20%を超える施設が全体の30%以上も存在します。
このような、退職率が極端に高い介護施設の存在が介護は退職率が高いというイメージに拍車をかけているのです。
加えて介護職が離職率が高いと危機感を煽るようなマスメディアによる報道も、介護職のマイナスなイメージに少なからず影響を与えています。
ネガティブな情報の方が注目されやすい側面があるので、マスメディアも介護職に対するポジティブなイメージをあまり伝えないのでしょう。
退職率が高い介護施設も存在するのは事実ですが、そんな施設ばかりではないのでイメージに踊らされずに情報を見極める必要があります。
介護職はUターン転職をしやすい側面もあるので、まずはネガティブな先入観を持たずに向き合ってみるといいでしょう。